農地を購入するということは、すなわち農家になるということです。では農家になるにはどのようなステップを踏まなければいけないか。農家の暮らしとはどんなものか。その辺りをまず理解していただきたいと思います。 |
※農家の資格(農家になる)とは農業基本台帳に掲載されること。
農地法により農地の取得の難しさを分かりやすく表現しました。
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農地購入を考える前に
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農地は基本的に「その地域の代々続く農家にしか買えない」土地だというところから考えをスタートしてください。 そんな土地を買うには規制、地域のしきたりなどさまざまな条件を乗り越えなければいけません。それを理解(我慢、忍耐)して、 購入、維持するということが必要です。 ですから「安い土地だから」とか「将来は値上がりするぞ」とか、そんなことをかけらでも考える方には購入は出来ませんし、ご協力もできません。 とにかく現時点で家族が一丸となって「農業・米つくり、野菜つくり一筋」という一家でないと購入は不可能です。 「代々農家になるんだ」「食の安全性、将来を考えると孫、ひ孫の代まで田んぼ畑を耕すぞ」という意志が必要なのです。 意思表示の一つの方法として、例えば現在都心部に家族で持ち家に住んでいるとします。地価の観点からすると、その家と土地を売却して西福田地域へ引っ越しする。これで現在の持ち家の価格にもよりますが、都心部からの移転であれば、農地を購入して農家資格を取得して家を買うことも不可能ではないでしょう。
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農家の資格
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名古屋市内の場合、2000m2(約600坪)以上をまとめて購入し、さらにその他の要件(たとえば「農機具の所有の有無」「農地から自宅まで15km、20分」など)を満たせば、農家でなくても購入出来る可能性があります。ただしそこまでの土地(面 積)を考えていないという方や、要件を満たさない方は農家の資格を取ることができず、農地は購入できません。 ※市街化調整区域内で地目が農地(田、畑等)でなく現況も農地でないものなら農家の資格がなくても購入できますが、土地代は農地に較べて高くなります。 ※愛知県内で名古屋市以外の場合は5000m2(約1500坪)の購入が必要です。 |
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農家になる手順
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購入に際しては、地域への挨拶(町内会、土地改良区、水利権者、農協等々)が必要となります。 これを「煩わしい」とか「面倒だ」と思う方には購入は出来ません。 人と接し、土と触れ合い、その地域・人に惚れこまないと前には進みません。 農業指導者を探し、上記関係各署、購入希望地の隣接の方に署名捺印頂き、地域の農家になるのです。 以上をクリアした上で役所(農業委員会)へ届け出します。 いわゆる面接をうけるようなものです。 これには「うちはこれから代々農家になるんだ」という家族内で家族の意志確認が必要です。 一代で終わるような購入希望者は面接には通りません。
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専業か兼業か
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8000坪、1万坪と面積があれば不可能ではありませんが、基本的に600坪程度の農地では専業農家では生計を立てるのは難しいことです。 兼業という前提で考えるならば、例えば1000坪未満の田での米作りは、JA(農協)のサポートも受けながらすれば、週末(土日二日)で何とか耕作は可能です。 最低でも2人での作業となりますので、ご家族の応援は必要となります。 (ただし労働力や取り組む姿勢によって個人差があるので、必ずしも2人で充分ではありません)
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米作りの基本手順
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品種によってことなりますが、米作りの手順はおよそ下記のスケジュールで行われます。苗育成など、農協に依頼できる項目もあるので、経験や割ける時間に応じて作業量 は調節することも可能です。 冬期 土づくり・・・・土づくりのためのミネカルを使用(200kg/10a) 春 苗の育成・・・・2,3日に1回灌水 土づくり・・・・代かき及び肥料(40-50kg/10a) 5月 田植え・・・・・10a当たり16箱の苗を植える 除草剤・・・・・田植え後5-15日で除草剤散布(1kg/10a) 6月末 中干し・・・・・田面に軽くひびが入る程度に。 いもち病予防・・いもち病予防剤使用(5kg/10a) 7月末 第1回目穂肥・・肥料散布(15-20kg/10a) 8月上旬 第2回目穂肥・・肥料散布(20kg/10a) 8月下旬 出穂期 9月下旬 落水・・・・・・穂が熟す時期にあわせ、田から水を落とす 10月 収穫期・・・・・もみが8,9割黄化したら刈り取る
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